都立高入試(共通問題)は、下記リンクから過去4年分が参照できます。

http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/admission/high_school/ability_test/

また、グループ問題作成校(独自問題と呼ばれることもあります)の問題は、各学校のサイトから参照できます。

ここでは、共通問題について解説したいと思います。

試験時間は、各科目とも50分です。

英語の入試対策について

出題形式、内容は毎年ほぼ固定しています。

  • 第一問:リスニング(20点)
  • 第二問:小問・英作文(24点)
  • 第三問:長文読解(28点)
  • 第四問:長文読解(32点)

 

単語も文法も、中学校教科書の範囲内からのみ出題されます。

ですので、一部の私立高のような“プラスアルファ”の入試対策は必要ありません。

 

単語は、教科書末尾にある単語集をしっかり勉強して覚えることで、十分な入試対策になります。

それでは、各問ごとにポイントを見ていきましょう。

第一問:リスニング

問題Aは、対話文における最適な解答をア〜エの選択肢から選びます。

 

三問出題されます。

それぞれ一分・100語以内で、会話は短く、長い文は出題されません。

 

問題は、音声が流れますが選択肢が答案用紙に書かれています。

ですので、それを見て「何を聞かれているのか?」を推測するとよいでしょう。

 

つぎに、問題Bは何かを説明するような内容で、二分・150語以内です。

二問出題されますが、一問は選択肢で、もう一問は記述式です。

 

一文が、問題Aよりも長くなっています。

しかし、接続詞や前置詞でつながっていることが多く、関係詞が出てくるような複雑な構造ではありません。

 

問題文は、A・Bとも2回読まれます。

記述式も、一回目で何を聞けばいいか聞き取ることができます。

リスニング問題対策のポイント

リスニングの対策はまず、過去問のリスニング問題を取り組むことが有効です。

ただし、過去問だけだと分量が少ないので、埼玉県・神奈川県の入試過去問にも取り組んでみてください。

※出題形式が、比較的東京都の入試問題と似ているのは埼玉県(正確にはその一部)です

埼玉県: http://www.center.spec.ed.jp/index.php?page_id=441

神奈川県: http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f160600/p1216051.html

第二問:小問・英作文

三問出題されます。

はじめの二問は、図表・地図を説明した100語程度の短い文章を読み、空欄に当てはまる適切な単語を選択肢から回答します。

 

三問目は、まず200語程度の文章を読み、文意に合った(または合っていない)選択肢から回答します。

そしてつぎに、英作文を記述します。

 

英作文は、内容がある程度指定されますが、自由英作文で三文書くことが要求されます。

これは、東京都独自の主題形式です。

 

配点も12点と高くなっていますので、しっかりと英作文が書けることで高得点をめざしましょう。

限られた英単語で簡単に、しかし不定詞・分詞・関係詞などの文法も使って、英作文力をアピールしたいところです。

2018年2月入試問題での回答例

2018年2月に開催された都立高入試の回答例は、以下のとおりです。

 

“I am studying history of my own country now. (of my own)

It is important to know about ourselves. (仮主語)

There are many interesting things I did not know. (関係詞)”

 

簡単でコケない、英作文法習得には少し時間が必要かもしれません。

第三問・第四問

長文読解、それぞれ500~700語程度の文章です。中学生としては長めの文章かもしれませんが、内容や単語はまさしく教科書レベルで決して難しくありません。教科書に出てこない単語には必ず訳がついています。

文法・語法が問われることもありますが、基本的には読解問題で、すべて択一式の出題です。

60点の配点がありますので、最重要分野です。必要とされる「読解力」「単語力」以下に説明します。

択一式読解は、問題文と選択肢を見比べて、合うもの(または合わないもの)を一つ選びだす作業です。これは英語でも国語でも共通ですが、まさしく「照合作業」いいかえれば「言葉探しゲーム」です。問題文のこの箇所に適合する選択肢はこれ!というものが必ずあります。コツやルールはありますが、たくさんの問題演習(量)をこなすことによって習得できます。過去問およびVもぎ過去問集等でたくさんの問題を解くことで正解の見つけ方を習得しましょう。(ちなみにエコールゼミにはたくさんの問題ストックがあります)。

また、単語力も長文読解においては必要となります。都立高入試においては、「中学で習う英単語」という制約があるため、覚える英単語は決して多くはありません。そのかわり、しっかり覚えましょう。特に多義語、例えばaboutは前置詞で「~について」ですが「およそ」という意味もあります。aroundも同じく前置詞で「~のまわりに」ですがこちらも「およそ」という意味があります。二つ以上意味があってもすぐに出てくるようにしっかり覚えましょう。都立英語、問題文長いので「これは?」とか「えーっと」とかやっていると時間が足りなくなってしまいます。

数学の入試対策について

数学は、毎年五問出題されます。

  • 第一問:小問(46点)
  • 第二問:数と式(12点)
  • 第三問:関数とグラフ(15点)
  • 第四問:平面図形(17点)
  • 第五問:空間図形(10点)

 

それでは、問題別に見ていきましょう。

第一問:小問

簡単な四則演算や、平方根・連立方程式・二次方程式・確率統計・作図問題です。

“基礎的な問題”が、出題される傾向があります(難問はあまり出題されません)。

 

できれば、全問正解を狙いたいところです。

配点も高いので、落ち着いて“計算ミス”に注意して、確実に解いていきましょう。

第二問:数と式

第一問よりも難しくなりますが、それでも(わりと)基礎的な問題が出題されます。

第二問でも、しっかりと得点したいとことです。

 

(2)が証明問題になることがよくあります。

証明問題で気をつけたいことは「あまり文章表現にこだわらない」ということです。

 

時間をかけて表現にこだわったところで、点数は1,2点しか変わりません。

それよりもサクサクと回答し、余裕を持って後半の問題が解けるように時間配分することを心がけましょう。

第三問:関数とグラフ

一次関数のみで出題されることもありますが、ほとんどの場合、一次関数と二次関数が出題されています。

 

ちなみに、都立高校の入試問題では二次関数は必ず原点を通ります。

そのため、出題パターンが限られているんですね。

 

ですので、都立高入試の過去問などで、同じような問題をくり返し解いて回答のコツをつかむとよいでしょう。

 

小問(1)(2)(3)のうち、(3)は難しい問題が出題される傾向があります。

もし、すぐに解けなさそうと思ったら(3)は飛ばして、最後に回しましょう。

第四問:平面図形

三角形・四角形・円、合同・相似・中心角・円周角がテーマとなります。

また、証明問題がひとつ出題されます。

 

証明問題は、第二問と同様に“文章表現にこだわりすぎず”回答しましょう。

時間の使い過ぎは要注意です。

 

また、小問(3)は難しいと感じたら、ここも後回しにしましょう。

まずは、すべての問題に目を通すことが大切です。

第五問:空間図形

(1)で表面積や角度・(2)で体積を求める問題が多くなっています。

 

高度な問題なので、例年、小問(1)はわりと解けますが(2)は、解くのが難しいようです。

ただし、あっさり解ける年もありますので、ある意味、入試は運にも左右されるところもありますよね。

 

まず目を通してみましょう。

そして、解けそうだと感じたり、じっくり考えられる時間的な余裕があれば、取り組んでください。

 

しかし、難しそうだと感じたら、いったん後回しにした第三問や第四問に戻りましょう。

そちらが解けそうなら、そちらに時間をかけてもよいと思います。

国語

問題構成・配点は下記のとおりです。

  • 第一問:漢字・読み(10点)
  • 第二問:漢字・書き取り(10点)
  • 第三問:小説(25点)
  • 第四問:評論(30点)
  • 第五問:古典(25点)

 

では、それぞれの問題を見て行きましょう。

第一問・第二問

中学校で学習する漢字の読み書きが、まんべんなく出題されます。

中学3年間分の読み書きとなると、当然、数が多いですし、覚えるには時間がかかりますよね。

 

残念ながら、覚えるための即効薬はありません。

なので、読み書きが苦手な人は早めにスタートしてコツコツ覚えていきましょう。

 

配点20点は、軽視できません。

確実に得点したいところです。

第三問・第四問

第三問で小説、第四問で評論文が出題されます。

それぞれ2500字と比較的長めですが、難解な文章ではありません。教科書に出てくるような内容・難しさです。

小問五問で、問題文に引かれた傍線部分についての解釈を求める問題がほとんどで、第四問[問5]を除き、すべて選択肢で出題されます。

小説は登場人物の心理や感情、あるいは表現方法を聞いています。喜怒哀楽を主人公のどういう行動や文章表現で伝えようとしているかを読み取りましょう。

評論文はキーワードに注目し、それぞれの段落が作者の主張なのか、例をとりあげているのか、等 論理展開を追っていきましょう。

選択肢では問題文中の表現が言い換えられることが多いので、惑わされることなく、問題文に合ったものをしっかり見つけ出しましょう。コツは問題演習をたくさんこなすことで習得できます。

(二百字作文)

第四問[問5]は二百字作文です。テーマと書き方について指示があります。主張→例示→結論と展開するのがオーソドックスな方法ですが、何回か書いてみるとコツがつかめます。型を覚えることで書きやすくなります。

10点の配点ありますが、時間をかけすぎることなく、5点狙いでいきましょう。50分で文章題を三問解かなくてはいけないので、こだわりすぎると大切な時間がなくなります。

第五問

古文・漢文を題材にした評論文・解説文の出題です。文字数は2000字とやや短めで、古文・漢文が題材という特色に慣れてしまえば、第三問・第四問よりもやさしい内容です。